【ほっこりコラム①】「怒り」の裏側に隠れているもの

ほっこりコラム

生きていくうえで避けては通れない人との関わり。
その関わりの中で「怒りの感情」に悩まされることがしばしばあります。
そして、この「怒りの感情」はみんなが持っているもので、悩まされるものなのに、その取り扱い方は誰も教えてくれません。

それどころか、
「怒りっぽいよね」
「そんなに怒らないで」
「怒ったらダメだよ」
と、まるで「怒りの感情」が悪者であるかのように教え込まれます。

そして、いつしか大人になり、怒ってしまう自分を否定し、「怒り」を心の奥深くに仕舞い込み、優しくありたい、と苦しむことになります。

私たちは、「うれしい」や「楽しい」を良い感情、「イライラ」や「悲しい」を悪い感情と判断してしまいがちですが、怒りや悲しみも私たちの自然な感情です。

感情に良い、悪いはなく、どちらもも私たちにとって大切なものなのです。

怒りの感情は、特にネガティブなイメージがありますが、私達に大切なことを教えてくれます。

「大切なこと」とは何か。

それは怒りの裏側にある、自分でも気づかない隠れた感情です。

「怒り」は単独では発生しない感情で、その裏側には怒りの元となる隠れた感情があります。
不安や悲しみ、悔しさ、寂しさなどがこれにあたります。

例えば
子どもの帰宅が遅いとき。
「何時だと思ってるの!」と怒りをぶつけます。

その裏側の隠れた感情は、「何かあったのかな」という「不安」や「心配」ですよね。

子どもがいじめられたとき。
いじめた相手に対して
「なんてことをしてくれたんだ!」
学校に対して
「どうしてうちの子は学校に行けないのに、彼らは登校させているんだ!」
と怒りをぶつけます。

その裏側の隠れた感情は、大切な我が子を傷つけられた「悲しみ」や「悔しさ」があるのです。

ここで言う「不安」や「悲しみ」「悔しさ」は大切な我が子を守りたい、という親の気持ちですよね。

人は自分や自分の大切な人を守るとき、「怒り」として表現することもあるのです。
そう、防衛本能です。

怒りが湧いてきた自分にNGを出し、気持ちを閉じ込めてしまうのではなく、
「あ~、私は自分(子ども)を守りたくて怒っているんだな」
「自分(子ども)を大切に思っているんだな」
そう考えると、怒っている自分も悪くない、と思えませんか?

怒っている自分を受け入れ、怒りの裏側の隠れた感情を探してみると、

私は不安だったんだ
私は傷ついて悲しかったんだ
私は子どもが傷つけられて、悔しかったんだ

そんな風に、人として自然な、当たり前に沸き上がる気持ちに気づくことができます。

「怒り」は悪者ではありません。
大切なことを教えてくれるものなのです。

【公式LINE】ご質問やご相談はお気軽にどうぞ
友だち追加
あんとmommy

高校生の息子が、いじめと不登校を乗り越え再び教室へ戻るまでの軌跡をまとめたブログ。
親の対応、先生の対応、被害者である息子の気持ちなど、私達家族の経験から学んだことを発信しています。今、いじめに悩む子どもやその家族に、大きな壁を乗り越える勇気と希望を届けたいと思います。

あんとmommyをフォローする
ほっこりコラム
シェアする
あんとmommyをフォローする
いじめ・不登校  ピンチをチャンスに変える! 
タイトルとURLをコピーしました