子どもがいじめを受けているかもしれません。
学校に相談しようと思いますが、何をどんな風に話せばいいですか。
また、気をつけることがあれば教えてください。
子どもが話してくれたこと、親が感じていることを伝え、学校での様子や先生が感じていることも聞いてみましょう。
気をつけることは、学校へは「苦情」ではなく「相談」にいきます。
感情的にならないようにしましょう。
事前に伝えたいことや、先生から聞きたいことをメモしておくといいですね。
最近、なんだか様子がおかしい
しばらく様子をみているけど、やっぱり元気がない
学校に行くのが辛そう
いじめかもしれない
子どもの変化は、ちょっとしたことでも心配になりますよね。
親が感じる「違和感」はだいたい当たります。
迷わず学校へ相談しましょう。
今日は、相談するときに気をつけたいこと、どんな風に話せばいいのか、を私の経験から5つお伝えします。
●先生は協力者。「相談させていただく」姿勢を忘れずに
先生に相談する目的は何か。それは、苦しんでいるかもしれないわが子を救うことです。
学校で起きている問題は先生の協力なしでは解決できません。いきなり文句や苦情、感情をぶつけてしまうことがないよう気をつけましょう。
●必ずアポイントを取ること
特別な事情がなければ、担任の先生に相談します。
先生はとても忙しいです。きちんと時間をとって話をきいてもらうためにも、事前にアポイントをとって、面談の予約をしましょう。
●子どもから聞き取れたことがあれば伝える
学校が面白くない、学校に行く意味がわからない、クラスに合わない、など、どんな小さなことでも、子どもの口から聞けたことは伝えましょう。
●家庭で気づいたこと、感じていることを伝える
最近元気がない、部屋から出てこない、食欲が落ちた、友達と遊びに行かなくなった、など、家庭での様子を伝えましょう。
●学校での様子を教えてもらう
担任の先生が気づいていることがあるかもしれません。クラスでの様子や部活のこと、など気になることを聞いてみましょう。
●先生にお願いしたいことを伝える
学校での見守りや声かけ、何か気になることがあれば連絡が欲しい、などできるだけ具体的にお願いします。あわせて、解決に向けての協力をお願いしましょう。
いじめ問題は、親子だけで解決することはできません。
担任の先生や学年主任の先生、学校は協力してくれる強い味方です。
ニュースなどでは「対応が悪い」と取り上げられる先生や学校があることも事実ですが、そのような場合でも、まず信頼関係を築く努力をしてみてください。
先生や学校の立場を理解した上で、子どものこと、そして私達親のことを知ってもらうために必要なことを伝えてみましょう。
大事なことは「目的を見失わず、冷静に対応すること」です。
我が家の場合、担任の先生はとても親身になって対応してくださる方でした。
それでも、息子のことを思うと感情が揺さぶられて、冷静さを失いそうになることが何度もありました。
なんとか踏みとどまれたのは、「苦しんでいる我が子を救う」という目的を、その都度確認しながら対応していたことが良かったのかな、と思っています。
短い期間で信頼関係を築くのは難しいことですが、協力して解決できる関係性を築いていけるといいですね。