子どもがいじめにあっているかもしれません。
子どもに聞いてみようか迷っています。
どんな風に声をかけたらよいでしょうか。
「最近疲れているみたいだけど、何かあった?」
「最近元気がないから心配しているよ」
など「あなたのこと気にかけていますよ」というメッセージを伝えるところからはじめてみましょう。
焦って質問攻めにしないことが大切です。
最近なんだか様子がおかしい・・・
子どもの様子がいつもと違うと、不安になりますよね。
もしかしていじめ?
なんてことを考えると、いてもたってもいられない。今すぐ子どもに話を聞きたい!
でもちょっと待ってください。
ここで焦って質問を連発すると、子どもの心は硬く閉ざされてしまいます。
なぜなら、話す準備ができていないからです。
今日は、「もしかしていじめ?そう感じたときの子どもへの声のかけ方」についてお伝えします。
少し想像してみてください。
例えば、自分が何かに悩んでいたとします。そんなときに、
「仕事うまくいってないの?」「家でなにかあった?」「体調悪いの?」
などと、自分は一言も話していないのに、グイグイこられると、「え???何?」となり、引いてしまいませんか?
いろいろ聞かれても、うまく話せませんよね。
子どもも同じです。話す準備ができていない状況で、
「いじめられてるの?」と聞いて
「うん、そうなんだ・・・」と答えてくれる子はほとんどいません。
「学校で何かあった?」と聞くと
だいたい「別に」「何もないよ」「大丈夫」という答えが返ってきます。
では、「話す準備」とは、どのようなことをいうのでしょうか。それは、
●話せる環境づくり(話しても大丈夫だ、という安心感)
●子どもの心の準備
この2つを整えると、じっくり話を聞くことができます。
親が、話せる環境づくりをしていくと、自然と子どもの心の準備も整ってきます。
普段、どれくらい子どもとコミュニケーションをとっているか、にもよりますが、難しく考える必要はありません。
子どもも自分も楽しめるような話でコミュニケーションをとりつつ、「あなたのことを気にかけていますよ」というメッセージをタイミングをみて伝えましょう。
例えば
「最近、疲れているみたいだけど、学校で何かあった?」
「最近、食欲が落ちているような気がするけど、何か困ってることがある?」
と直接聞いてみたり
「何か困っていることがあるなら、一緒に考えるよ」
「最近、元気がないようにみえて、心配しているよ」
「疲れたときは休んでもいいんだよ」
と親の気持ちを伝えてみるのも良いですね。
子どもの異変を感じると、心配からついつい「何があったの?」「どうしたの?」と問いただしたくなりますよね。
でも、その気持ちをグッとこらえて、話せる環境づくりをしながら、子どもの心の準備が整うまで根気よく待ちましょう。
子どもが「いじめられている」と親に伝えることは、想像以上に難しいことです。
ただ、子どもも「助けてほしい、気づいてほしい」と思っています。
「この人なら話しても大丈夫だ」という安心感を得たとき、勇気をだして打ち明けてくれるかもしれません。