【先生の対応①】ひとまず受け止める~理解と共感が導く安心感と信頼~

先生の対応

心に深刻な傷を負った人を前にしたとき、あなたならどんな対応をしますか?

いじめを受けた子どもは、親や先生にSOSを出すまでの間、一人で悩み、苦しみ、

「相談しようか」
「いや、もう少し頑張ってみよう」

などと葛藤し、ようやく勇気を振り絞って「つらい」と口にします。
このとき、子どもは深く傷つき、混乱している状態です。

そして、わが子が「いじめを受けているかもしれない」「いじめを受けた」と知ったときの
親の気持ちはというと

まさか・・・本当に?!
どうしてうちの子が?
わが子は大丈夫なのかな
このまま学校に行かせていいのかな
先生に相談してみようか
どんな状況だったんだろう
これからどうしようか
(相手に対して)なんてことをしてくれたんだ!

おわかりでしょうか。
親も子どものピンチに傷つき、大混乱状態です。

これに加えて、子どもが「学校に行かない」と訴え、共働きの場合、
「仕事、どうしよう」
となるわけです。

子どものピンチは家族のピンチになるのです。

親も子どもも混乱している状態で、先生に相談することになります。
普通の心の状態ではありません。

私たち家族も例外ではなく、かなり混乱していました。
「信じられない」という気持ちはありつつも、次のステップ(通信制高校への転入)を
申し出るため、先生の元を訪れました。

通常なら、転出することを考える前に、事実を確認することが大事ですよね・・・
今思えば、完全に冷静さを失っていたと思います。

そんな私たち家族の心の傷を癒やし、問題に向き合う機会と勇気を与えてくれたのが、
担任の先生でした。

息子のいじめ問題では、担任の先生には本当にたくさん相談し、お願いし、協力してもらい
ました。
そして、先生からアドバイスをもらい、提案してもらうこともありました。

そんな中、担任の先生の対応で、私がいつもいつも感じていたこと。
それは、初めての相談から解決まで、いつでも

「まず、受け止める」

対応だったことです。

振り返ってみると、混乱している状況でも、先生のこの対応により冷静さを取り戻していました。

それはなぜか。

「理解してもらえている」
「共感してもらえている」

という安心感を得られたからです。

いじめ問題は、被害を受けた子どもとその家族は、本当にたくさんの苦しみと向き合うことに
なります。

いじめを受けた事による心の傷
不登校により学ぶ場を失う
進級や卒業の不安
転出するか否かの検討
楽しみにしていた学校行事を諦めざるを得ない状況
学習のサポートが満足に受けられない
今後の心身の影響への不安
加害者に対する感情

まだまだあります。

なぜ、被害を受けた私たちが、こんなに苦しみ続けなければならないのか、こんな理不尽があっていいのか。と、苦しみとともにやり場のない怒りとも向き合わなければなりません。

そんな中でも
「理解してもらえている」
「共感してもらえている」
という安心感が、息子と私たち家族の心の傷を癒やし、負担を軽くしてくれました。

そして、先生を信頼し、「日常を取り戻す」という目的を見失わずに、協力して問題の解決に向かうことができたと思います。

「まず、受け止める」

この対応は、先生が私たちの立場に立ち、気持ちを理解しようとしてくれていることを感じさせてくれるものでした。
そして、理解する、共感することに多くの言葉は必要ないこともわかった、先生の対応でした。

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あんとmommy

高校生の息子が、いじめと不登校を乗り越え再び教室へ戻るまでの軌跡をまとめたブログ。
親の対応、先生の対応、被害者である息子の気持ちなど、私達家族の経験から学んだことを発信しています。今、いじめに悩む子どもやその家族に、大きな壁を乗り越える勇気と希望を届けたいと思います。

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