【親の対応⑨】いじめによる不登校の子どもにとっての学習の役割

親の対応
アルパカさん
アルパカさん

子どもがいじめを受けて不登校になっています。
勉強が遅れてしまうのではないか、とても心配ですが、心の状態を考えると無理にさせるのもどうかと思っています。

あんとmommy
あんとmommy

子どもの様子をみながら、無理なく学習できるといいですね。
いじめによる不登校の子どもにとって、教室と同じペースで学習を進めることは心の回復にも重要です。

子どもがいじめを受けて不登校になってしまったら、社会とのつながりや様々な体験のチャンス、友人関係など多くの課題を抱えることになり、親としてはとても心配ですよね。

その課題の中でも「学習を続けていくこと」は学力の維持・向上だけでなく、心の回復を考える上でも重要です。

今日は、「いじめによる不登校の子どもにとっての学習の役割」についてお伝えしますね。

はじめに、子どもが学習することの意味について考えてみたいと思います。

・知識やスキルを得る
・自信が持てる
・選択肢が広がる
・問題を解決する力を身につける
・諦めない力を身につける

など「学習すること」が子どもに与える影響は大きなものです。

では、いじめによる不登校の子どもにとっての学習はどうでしょう。

上記でお伝えしたことに加えて、心の回復にも大きな影響を及ぼします。

その理由をお伝えする前に、いじめによる不登校の子どもの心の状態をお伝えします。

いじめにより、登校できなくなってしまった子どもは、

・自尊心を大きく傷つけられ、自信を失った状態
・学校という自分の居場所を失い孤独感を感じている
・学習の遅れに対する不安
・将来への不安

などを抱えているため、心の状態を気にかけながらの対応が必要になります。

そんな状態でも、できる範囲で学習を継続した方がいい理由、学習が心の回復にも大きな影響を及ぼす理由について3つお伝えしますね。

1つ目は、学習を継続することで、成功体験を積むことができます。
新しいことを学ぶことができ、できなかったことができるようになることで、自信の回復につながります。

2つ目は、学習を通じて、「学校」とつながることができます。
今はSNSによるつながりもあるので、嫌でも学校やクラスの状況がわかります。
子ども達は孤独感を感じやすい環境と言えるでしょう。

学習を継続することで、先生とつながり、社会とのつながりを感じることができ、完全な孤立状態を避けることができます。

3つ目は、将来への不安を和らげることができます。
不安を和らげるだけでなく、新たに目標をみつけることもできます。
また、学習に遅れがないことは、教室への復帰のハードルをグッと下げてくれます。

お伝えしたように、いじめによる不登校の子どもにとっての学習は、単なる知識やスキルの修得ではありません。

学習を継続することは、自信を取り戻し、社会とのつながりを感じることができるため、心の傷も少しずつ癒やされ、未来へ向かって前進する力を育む重要な役割をはたすのです。

息子は、不登校になってからも学習意欲はありましたが、学習支援体制が十分整っていませんでした。

自分で教科書や問題集を使って勉強したり、オンラインの通信教育で勉強したりしていましたが、時間の経過とともに「授業は今何をしているのか」と不安を訴えるようになっていました。

学校に相談し、個別に指導を行ってもらえるようになったのは、登校できなくなってから2ヵ月程たってからでした。

登校するのはキツそうでしたが、勉強だけでなく、先生方からいろんな話が聞けることを喜んでいました。

先生とつながる、そして「学習している」ことで、孤独感や不安は和らいだと話していました。
息子にとって、先生方とのつながりは、唯一の社会とのつながりだったのです。

いじめ問題は、子どもによって状態はさまざまです。
無理は禁物ですが、子どもの様子をみながら、学習を継続できるといいですね。

いじめによる不登校の子どもにとって、「学習」は心を回復させ、日常を取り戻す大きな助けとなる、大切なことなのです。

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高校生の息子が、いじめと不登校を乗り越え再び教室へ戻るまでの軌跡をまとめたブログ。
親の対応、先生の対応、被害者である息子の気持ちなど、私達家族の経験から学んだことを発信しています。今、いじめに悩む子どもやその家族に、大きな壁を乗り越える勇気と希望を届けたいと思います。

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