【親の対応⑪】いじめ問題。子どもが望まないことは原則やらない!

親の対応
アルパカさん
アルパカさん

子どもがいじめを受けていることがわかりました。
関係している生徒に聞き取りをして欲しいと思っていますが、学校で調査をすることを嫌がっています。どうしたらいいですか?

あんとmommy
あんとmommy

緊急度が高い時など状況にもよりますが、できるだけ子どもが嫌がることはやらない、子どもが納得できるように話し合っていくことが大切です。

いじめ問題の対応にはいくつかの「壁」があります。
その1つ。

先生に言わないで欲しい

学校での調査を嫌がります。(ここで言う調査は自分への聞き取り、そして加害生徒への聞き取りのことです)

これは、かなり困りますよね。

事実を確認しないことには、子どもにとってより良い解決に向けた対応が難しくなるからです。

また、「いじめ」として認定してもらうためには調査は必須。
認定してもらうことで、出欠席の扱いなどの救済措置を受けることができます。

でも、子どもにとって学校に知られて調査をされることは、不安と恐怖しかありません。

友達と気まずくなるかも
もっといじめがひどくなったらどうしよう
とにかく誰にも知られたくない

この不安と恐怖を取り除いてあげない限り、調査に納得することはありません。
納得しないまま、親と先生が強行突破して調査をしてしまうと、信頼関係が崩れてしまい今後の対応が難しくなることもあります。

今日は「いじめ問題。子どもが望まないことは原則やらない!」についてお伝えします。

子どもが望んでいること。
それは、

●友人と気まずくならず、いじめもなくなってほしい
●いじめのことは誰にも知られずに解決したい

このようなことを望んでいるのです。

当事者は親や先生ではなく子どもです。
学校に行くのも親ではなく子ども。
子どもの気持ち、意向は問題を解決する上でとても大切です。

お伝えしたいのは、
子どもが嫌がることはやらなくていい
ということではありません。

嫌がるときは無理に進めるのではなく、子どもの気持ちや意向を確認し、納得してもらってから進める方が良い、ということです。

そうすることで子どもは安心し、親や先生を信頼してくれるようになります。

息子も当初は、学校に伝えることや調査をとても嫌がっていました。
この件には触れずに「このまま転校したい」と話していました。

息子にとって何がいいのか悩みましたが、先生方や専門家の方からのアドバイスもあり、

「学校に残るためにできることはやってみよう」

ということになりました。

息子に納得してもらうために時間はかかりましたが、

●なぜ調査が必要なのか
●できるだけ気まずくならないように配慮する
●どうしても言いたくないことは言わなくていい
●何があっても守る
●いじめられたことは恥ずかしいことではない
●あなたは何も悪くない
●転校してもいいけど後で後悔しないようにしよう

このようなことを何度も伝え、調査が必要であることを納得してもらいました。

息子が問題に向き合いはじめてからわかったことですが、息子は転校を望んでいたわけではありませんでした。

「進学することを考えたら、このまま学校に残る方が自分にとっては一番いいと思う。それはわかっている。」

と話していました。

戻れるなら戻りたい

だからこそ気まずくなりたくないし、知られたくないわけです。

この不安を取り除いてあげることができれば、子どもも「解決するためにできることはしたい」と思っています。

いじめ問題の対応は子どもの日常を取り戻すことが目的です。

子どもを置き去りにして対応しないこと

少し遠回りのような気がするかもしれませんが、子どものペースで進める方が問題解決への近道です。

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高校生の息子が、いじめと不登校を乗り越え再び教室へ戻るまでの軌跡をまとめたブログ。
親の対応、先生の対応、被害者である息子の気持ちなど、私達家族の経験から学んだことを発信しています。今、いじめに悩む子どもやその家族に、大きな壁を乗り越える勇気と希望を届けたいと思います。

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