子どもがいじめを受け不登校になっています。
自宅では特に変わった様子はなく過ごしていますが、いじめを受けたことによる心の傷が心配です
いじめを受けた子どもは、傷つき混乱している状態です。
子ども自身が自分の気持ちを知り、整理していくことができるカウンセリングを受けてみるのもいいですね。
いじめは被害を受けた子どもの心に深い傷を残します。
我が子がいじめを受けていた、と知ったら「うちの子、大丈夫かな」と心配になりますよね。
親はいじめ問題の解決や勉強のこと、不登校なら教室への復帰、中高生は進路について、など様々なことを考えて対応しなければなりません。
このようなことに一生懸命になりがちですが、解決への近道は「心の回復」です。
傷ついた心が回復していくとともに、様々な問題も少しずつ解決の方向へと進んでいきます。
今日は、「いじめ被害からの回復にカウンセリングは必要?」についてお伝えします。
いじめを受けた子どもは、個人差はありますが少なからず心に傷を負っています。
なぜなら、いじめを受けることで強いストレスにさらされ、緊張、不安を感じて過ごしているからです。
また、自尊心の低下がみられる子、自分のことも他人のことも信じることができなくなってしまっている子もいます。
そんな状態の子でも、自宅ではいつも通り過ごせていることも多いと思います。
ただ、いつも通り過ごせているからといって心のケアが必要ないわけではありません。
できるだけ早く回復し、日常を取り戻すためには心の傷を癒すためのアプローチも大切です。
親としてケアしてあげたい気持ちはあるものの、親子だからこそ踏み込んだ話ができないこともありますよね。
また、傷を深くしてしまうのではないかと不安になることもあります。
そんな時は専門家の力を借りてみるのもいいと思います。
我が家はスクールカウンセリングを利用しました。
スクールカウンセリングは、子どもも親も無料で受けることができます。
カウンセリングを受けたことで、何が良かったのかお伝えしますね。
息子にとって良かったこと
●話を聞いてもらえる
たっぷり時間をとってもらい、息子のペースに合わせて話しを聞いてもらえました。
安心して話せた、と息子も話していました。
親や先生には話せなかったことでも話せたのではないかと思っています。
●話すことで考えていることや感じていることを整理できる
当初は考えも気持ちもまとまらず、混乱している様子でした。
カウンセリングの回を重ねるごとに、自分の考えや気持ちが少しずつ整理された、と息子が話していました。
●視点を変える
自分で視点を変えることは難しいですよね。
カウンセラーとの対話により新たな気づきがあり、行動につながったことが何度もありました。
●家族ではない第三者に肯定してもらえることで自信を取り戻す
息子のいじめ問題を対応していて感じたことですが、親が子どもを肯定することはもちろん大切ですが、それとともに「第三者からの肯定」も自信回復には欠かせないと感じました。
親にとって良かったこと
●客観的な視点で息子の状態がわかる
どんなに冷静に見よう、と思ってもやはり親子なので客観的にみることはとても難しいです。
そんなとき、カウンセラーから息子の状態を聞いたり、同じような子の話が聞けたことで安心できました。
●自分の心のケアにもつながる
いじめは被害を受けた子どもだけでなく、その家族も傷つきます。
私自身の心をケアすることで、落ち着いて息子と関わることができたと思います。
いじめ問題の解決は、多くのことに対応していかなければなりませんが、心に傷を負った子どもの「心の回復」が最優先です。
また、子どもだけでなく、関わる親が安心して対応できる環境をつくっていくことも大切です。
カウンセリングは親子の信頼関係を保ちつつ、双方の心のケア、回復をサポートしてもらえる心強い味方です。