子どもがいじめを受け不登校になっています。
先生と連絡を取り合っていますが、どんなことを、どこまで伝えたらいいのかわかりません。
協力してくれる方々との情報共有はとても大切です。
子どもと関わる先生には、小さなことでも伝えておきましょう。
いじめ問題を解決するためには、協力者とのチームプレーが必要不可欠です。
学校生活の中で起こるいじめ問題は、学校と先生の協力なくしては解決できません。
家庭と学校が協力して解決していくために大切なこと。
それは「お互いの情報を共有すること」です。
でも「情報を共有することは大切」とわかってはいるものの、どんなことを、どこまで伝えればいいのか迷ってしまいますよね。
今日は「先生と親の情報共有が子どもを守り成長へ導く」についてお伝えします。
まず、情報を共有することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 先生も親も子どもの状態に合わせたアプローチができる
- 子どもと安心して関わることができ、コミュニケーションがとりやすい
- 親と先生が協力する姿勢は子どもに安心感を与える
- 違う視点から子どもをみることができる
このようなメリットが考えられます。
親は、子どもと最も深く関わっていますが、学校での子どもの様子はわかりません。
そして、おそらくいじめ問題に直面するのは初めて、という方が多いのではないでしょうか。
一方、先生は家庭での様子はわかりませんし、子どもの性格、気質など深い部分はわからないですよね。
でも「いじめ対応」を多く経験していますので、初めて経験する親より、解決に向けた方法を知っています。
このように、お互いがわからないことを補い合うことで、今必要なことがわかり、子どもにとってより良いサポートを行うことができます。
そして、なにより安心して子どもと関わることができます。
ここからは私の経験をお伝えしますね。
息子はいじめを受け、不登校になりました。
先生と連絡を取り合い、解決に向けて対応していく中で、いつも意識して伝えていたことが2つありました。
1つ目は、息子の今の状態、家庭で話し合った内容です。
学校に行かない、ということは先生との接点がなくなってしまうので、先生は息子の状態は全くわからないわけです。
- 自宅ではどのように過ごしているのか
- 息子が考えていること
- 家庭で話し合った内容
- 親の考え
など、特に息子が話してくれたことは、小さなことでも伝えるようにしました。
2つ目は、息子と私たち親がどんな人なのかわかるように伝えることを意識しました。
学校のクラスは30人から40人の子ども達がいます。
「担任」とはいえ、普段一人一人の子どもと深く関わることは難しいと思います。
教科ごとに先生が変わる中高生の場合はなおさらです。
まして親との関わりは面談くらいですよね。
先生は息子のことも、私たち親のこともほとんどわからない状況です。
いじめはマニュアル通り対応して解決する問題ではありませんので、問題を解決するためには、まず息子のことを知ってもらい、私たち親のことを知ってもらう必要があると考えました。
- 息子の性格や気質
- 親子の関わり
- 子育てについての考え方
など、私たちのことを知ってもらえるような情報を伝えました。
これらをあらためて伝えるのではなく、話の中で「どんな人なのか」伝わるように意識して話しました。
この2つを意識して伝えたことで、息子の性格やその時々の状態に合わせて対応してもらうことができた、と感じています。
では、学校、先生、スクールカウンセラーから私たちへの情報共有はどうだったのか。
というと、いくつかの疑問点はありますが…
できる限り共有してもらえたと思っています。
- 息子が話していたこと
- 加害生徒が話していたこと
- 先生が息子に伝えたこと
- 先生の考え
- 学校の考え
など、多くの情報を共有してもらいました。
共有してもらったことをもとに安心して息子と関わることができ、また、違う視点から問題をみることもできたと思います。
1つ私たちの反省点として、学校や先生からの情報提供を待つのではなく、もっと積極的に聞けば良かったと思っています。
これについては、別の機会に詳しくお伝えしたいと思います。
いじめは複数の関係者が関わる複雑な問題です。
そして、いじめを受けた子どもの心の状態もまた複雑です。
子どもと関わる大人が情報を共有することで、子どもの状態に合ったサポートができるとともに、子どもにとってより良い方向性を見いだすことができるのです。